近年、アイチエイジングに効果があるとして話題のヒト幹細胞培養液。
皆さんの中にも、聞いたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、聞いたことはあっても実際どんなものか知らないという人もいると思います。
そこで今回では、ヒト幹細胞培養液とはどのような成分なのか?どのような効果があって、副作用はあるのか?ということついてまで徹底的に調べてみました。
ヒト幹細胞培養液とは?
ヒト幹細胞培養液とは、ヒトの脂肪細胞から取り出された幹細胞という細胞を、人工的に生育、増殖させるときに分泌する分泌液のことです。
よく勘違いされるのですが、幹細胞自体が含まれている訳ではありません。
ヒト幹細胞培養液の中には、コラーゲンやヒアルロン酸、サイトカインなど、様々なタンパク質等の成分が含まれていると言われています。
肌の老化を抑えて細胞を活性化させる機能があることから、エイジングケアに効果的であるとして、今注目を集めている成分となります!
ちなみに幹細胞養液というと、ヒトのほかに植物由来のものがありますが、なぜヒト由来のものが今人気を集めているのでしょうか。
その理由は、含まれる成分の違いにあります。
植物由来の幹細胞養液には、細胞の活性化に必要な「リガンド」という仕組みがありません。
リガンドとは、細胞の表面にある「レセブター」というカギ穴に結びついて、肌の活性化を始める仕組みのことです。
ヒト幹細胞養液には、このリガンドという仕組みとなる、成長因子などの細胞活性のカギになる情報伝達物質が豊富に含まれているため、植物由来のものよりいいとして、人気を集めているのです。
では、次の章では詳しい効果についてみていきたいと思います。
ヒト幹細胞培養液の効果は?
ヒト幹細胞培養液の最大の効果は、なんと言っても細胞の修復作用です。
皮膚の老化と損傷を防止し、皮膚組織の再生を促進する効果があります。
具体的にはシワやシミ、くすみの改善などがあげられます。
今までの肌老化の治療は、減少した細胞の成長因子を補填していくという、表面的な処置がとられていました。
根本的な解決ができていないために、さらに細胞の活性低下が進み、成長因子を減少させてしまっていたんです。
その結果、たんぱく質が減少してシワが発生、ターンオーバーの長期化により、シミやくすみが発生するなどの、悪循環がおこっていたのです。
しかし、ヒト幹細胞培養液はというと、細胞を活性化させるという、根本的な解決方法をとることができます。
私たちの体内では、成体幹細胞という細胞が、細胞の新陳代謝を繰り返し行うという役目を担っています。
ヒト幹細胞培養液はその成体幹細胞にアプローチをすることで、丈夫なタンパク質を増産させたり、ターンオーバーを短縮させるといわれています。
つまり、足りないものを補う従来の処置と違って、細胞本来の働きを活性化させる効果があるのです。
でも細胞に直接働きかけるとなると、副作用がないか心配になりますよね。
次の章では、ヒト幹細胞培養液の副作用についてみていきましょう。
ヒト幹細胞培養液の副作用は?
ヒト幹細胞培養液に関して、今のところ大きな健康被害があったという報告はされていません。
というのも、ヒト幹細胞培養液の製造は「生物由来基準法」という、厚生労働省の定める厳しい規制をクリアしないといけないという決まりになっています。
特にヒト由来の幹細胞培養液を作るとなると、ドナーのウイルスチェックはもちろん、薬事法に基づいた品質管理基準仕様の無菌クリーンルームでの培養。
さらには、ウイルスや細菌感染のスクリーニングテストの義務と、その記録が保存されるという、大変厳しい基準があります。
また、ヒトの細胞がもととなっているため、拒絶反応が起きる可能性は低いとされています。
しかし、ヒト幹細胞培養液はとても歴史が浅いという懸念材料もあります。
ですが、研究の進んでいるアメリカや韓国でも大きな健康被害を被ったという報告がないことから、幹細胞培養液は比較的安全といえるのではないでしょうか。
しかし、どうしても肌に合う合わないの問題はあると思います。
もし肌に違和感を覚えるようであれば、すぐに使用をストップして、医師に相談することをおすすめします。
ヒト幹細胞培養液とは?効果は副作用は?まとめ
- ヒト幹細胞培養液とは、ヒトの脂肪細胞から取り出された幹細胞が、培養するときに分泌されるもの。
- 細胞に直接働きかけて細胞の活性化を促す。
- シワ、シミ、くすみ改善など、アイチエイジングに効果がある。
- ヒト由来のものであること、厳しい基準のもと作られることから、比較的安全性に問題はない。
ヒト幹細胞培養液は、比較的新しく開発されたものであるため、よく知らない方や、リスクや副作用が心配な方も多いかもしれません。
しかし、今のところ健康被害に問題がないようですし、また新しいものであるからこそ、今後の開発や改良にさらなる期待が持てますね。
もしこの記事を読んで、ヒト幹細胞培養液に関する理解が深まれば、とても嬉しいです。
コメントを残す