世の中には様々なダイエット⽅法が紹介されていますよね。
「⾊々試してみたけど、思ったほど効果が得られない…。 」…「でも痩せたい。」
そんな⼥性の皆様に今回紹介したいのは、最近注⽬を集めている「ファスティングダイエット」ってご存知でしょうか?
「ファスティング(Fasting)」とは「断⾷」を意味します。
断⾷って聞くと、「ただ⾷べないだけ」って思いがちだし、ましてや、「インドのお坊さんの修⾏みたいでなんだか怖い。」、「体も壊してしまいそう…。」
断⾷ってそんなイメージをがあると思いますが、ここで紹介する「ファスティングダイエット」は、いきなり何も⾷べない!というわけではありません。
⼗分な準備を⾏い、数⽇間実⾏することで、ダイエット効果と合わせて、健康⾯や美容⾯にも様々な効果が得られるメリットがあるのです。
痩せて、⾝も⼼もデトックスなんて素敵だと思いませんか?
ここでは「ファスティング」について、正しい知識で⾏なっていけるよう、詳しく説明していきたいと思います。
デトックスして綺麗に痩せちゃいましょう!
ファスティングダイエットの効果は?
わたし達のまわりは、常に⾷べ物にあふれていて、外⾷やお弁当など、⾃炊をしなくてもなんでも⾷べることができます。
また、コンビニなどでも気軽に買うことができ、今の時代では「飢え」を経験することは、少なくなってきているのかもしれません。
また朝、昼、晩と⼀⽇ 3 ⾷(もしかしたらそれ以上)が当たり前で、仕事や学校などの集団⽣活の中では⾷事時間も決まってしまいがちですよね。
そうすると「お腹が空いたから⾷べる。」というよりは、「⾷事の時間だからとりあえず⾷べる。」という⽅も多いと思います。
本来、⾷事と⾔うのは、⼝にした⾷べ物を消化することによって、お腹が空くというメカニズムとなる為、 お腹が空いたら⾷べるという⽅が、体にとっては良いと⾔われています。
また不規則な現代社会では、⾷⽣活も乱れがちですよね。
わたし達の体は、乱れがちな⾷⽣活によって、消化器系への負担は増し、腸内環境も悪循環を繰り返している状態ではないでしょうか?
「ファスティング」は、⼀定期間だけ⾷べ物を⼝にしない為、疲れきった消化器系を休めてあげることになり、腸の働きをより良い状態へと変えることができるのです。
「ファスティング」で得られる効果やメリットは?
「ファスティング」を⾏うことによって得られる効果やメリットってどんなものがあるのでしょう?
ダイエット効果はもちろん、実は健康⾯や美容⾯にも様々な効果があると⾔われています。
1.消化器系を休ませることによるデトックス効果
内臓や腸などの消化器系は、⾷べ物を摂取した瞬間から動き始めます。
⾷べ物にあふれている現代では、過剰摂取となりがちで、消化器系は消化が追いつかず、働きっぱなしで悲鳴をあげている状態とも⾔えます。
慢性的に消化不良を起こし、体のあちこちに⽼廃物が蓄積している状態ですね。
「ファスティング」期間中は固形物を⼝にしない為、消化器系に⼀時的な休息を与えます。
消化器系が休息すると、体の全器官もフル活動から解放され、⼀時的な休息モードとなります。
内臓系を休ませてあげることで代謝が⾼まり、デトックス効果が得られるばかりか、健康維持や病気の予防にも繋がります。
24 時間の中で常に活動している消化器系には休息のバランスが⼤切なのです。
働きすぎと⾔われる現代社会の構図と似ていますね。
2.便秘解消効果
過剰摂取と⾔われる現代社会の⾷⽣活では、腸も常に働いている状態です。
腸も疲れて動きも鈍くなってきます。
「ファスティング」によって、⼀時的に⾷べ物が摂取されないことから腸が本来の動きを取り戻し、腸の活性化へとつながります。
結果、毒素や⽼廃物を排出しやすい体となる為、便秘解消の効果が期待できるのです。
3.美容⾯への効果
肌荒れの原因として、腸内環境の悪化によるものが多いと⾔われています。
「ファスティング」により、溜まりがちな⽼廃物や毒素を排出しリセットすることから美肌効果が期待できます。
4.新陳代謝の上昇、免疫⼒の UP
「ファスティング」で、⽼廃物が排出され、⾎液がより流れやすくなることから新陳代謝が⾼まります。
カラダの中の細胞も活性化し、新しい⽩⾎球の誕⽣も促してくれるようになります。
⽩⾎球が増加すると免疫⼒が上がり、細菌やウイルスなどの外敵から体を守ってくれる働きがあります。
5.ダイエット効果
「ファスティング」とは、⾷べ物を⼝にしない為、体重は確実に落ちると同時に、カラダがデトックスされた状態ですので、新陳代謝が上昇します。
消化器系の機能も上がり、脂肪燃焼の効果も期待できます。
また、⾷べ物を⼝にしないことにより、胃が⼩さくなって⾷事の量が減少したり味覚が変わり、薄味でも満⾜できるようになるとも⾔われています。
薄味に慣れてくると、体のむくみを改善したり、太りにくいカラダへと変わっていきます。
「ファスティング」とは、カロリー制限を⾏うダイエット法とは異なり、咀嚼を伴う⾷べ物を⼝にしないダイエット⽅法です。
⾷べ物の代わりに、⽔分のみで最低限のエネルギーを摂取していきます。
お腹が空いて少し⾟いと感じるかもしれません。
しっかりとした知識がない状態で「ファスティング」⾏うと体調不良を起こしたり、返って体重増加の結果となりかねません。
「ファスティング」にはしっかりとした準備と、「ファスティング」を終えた後の⾷事の管理が必要不可⽋となります。
次に「ファスティング」のやり⽅についてご紹介しますので、誤った情報で実⾏しないようにしていきましょう。
ファスティングダイエット⽅法のやり⽅とは?
⾝も⼼も綺麗にしてくれる「ファスティングダイエット」
「ファスティング」の基本は、
- 準備期
- ファスティング期
- 復⾷期
という「 3 ステップ」を踏まえて⾏います。
準備期間で⾷事環境や睡眠状態を整え、「ファスティング」に挑みます。
「ファスティング」が終了すれば、当然⾷事を再開するのですが、ただ普通に⾷事をしてはいけません。
準備期間と同じく、知識を持って復⾷期を過ごす必要があります。
では、どのように過ごしていけばいいのか、具体的に解説していきますね。
3 ステップの期間ってどう過ごすの?⾷べていいものは?
ファスティング期間について、3つのステップ別に見ていきましょう。
ステップ1.準備期
準備期とは、⽂字通り「ファスティング」に向けてのカラダの準備です。
ファスティングを⾏う前⽇は、胃に負担の少ない⾷べ物を摂取します。
この準備期に⾷事の間隔を整えて、⾷事の量の調整を⾏い、消化器系の動きを整えていきます。
準備期は和⾷を中⼼とし、少し少なめの⾷事で整えてください。(腹 8 分⽬〜腹 7 分⽬が理想です)
できるだけ時間をかけてゆっくり噛み、アルコールやタバコは控え、⾁類・⿂類・乳製品は極⼒摂らないようにしましょう。
⾷事は朝昼晩の 3 回、⾷べても構いません。
明⽇から「ファスティング」を実⾏する。という⼼構えは必要となりますが⾷事を抜いたりすると「ファスティング」を乗り切れない体と脳になってしまいます。
3 ⾷摂っても構いませんが、⾷べる量は少なめを意識してくださいね。
⼣飯は、夜 20 時を⽬処としてそれ以降は⼀切⾷べ物は⼝にしないでください。
間⾷、夜⾷、アルコール、コーヒーは避けましょう。
ただし、⽔分は別で、 1 ⽇ 1 リットルは飲むようにしていきます。
また、脳が興奮しない環境を整えることも⼤切です。
ゆったりと過ごせるようなお⾵呂の時間を作って、湯船にしっかりと浸かります。
バスソルトやアロマなどを使うとより効果的。
明⽇からの「ファスティング」に向けて⼼の準備をするために、しっかりと体を温めて、良い睡眠をとりましょう。
さぁ、⽬が覚めたら、いよいよ「ファスティング」の開始です。
ステップ2.ファスティング期
準備期が整ったら「ファスティング」開始です。
基本的な過ごし⽅として、咀嚼を伴う⾷べ物は⼀切 NG となります。
丸⼀⽇、朝〜就寝まで⽔分のみで過ごします。
⽔だけのファスティングはお勧めできません。
健康的に⾏う為にもミネラルや酵素など、必要最低限の栄養素は、⽔分から摂取していく必要があります。
⽔分とは、
- ⽔
- グリーンスムージー
- ⾖乳
- 酵素ドリンク
などを指します。
もちろん、カフェインを含む飲み物は禁⽌です(コーヒーなど)タバコやアルコールも当然控えます。
朝起きたら、まず⽔をコップ 1 杯(250cc)〜2 杯(500cc)飲みます。
デトックス効果があるので、排泄を促す為にも、⽔は多く摂取しましょう。
お腹が空いたら、グリーンスムージーや⾖乳などの⽔分を摂っていきます。
無理のない程度の運動を取り⼊れましょう。
適度な運動は代謝 UP にもつながり、ダイエット効果も UP させますが、やりすぎや過度は運動はお勧めできません。
めまいや頭痛の原因となってしまいます。
「ファスティング」期で⾷事を摂取していない状態での過度な運動は、貧⾎や脱⽔症状を引き起こす可能性もあります。
また「ファスティング」中は、ガムや飴などは避けてください。
胃液だけが分泌される結果となり、体調不良の原因となってしまいます。
「ファスティング」期における鉄則
「ファスティング」期における鉄則 としては、
- ⽔分をこまめに取る(時間などは気にせず飲んで構いません)
- ⾷事の代わりは、グリーンスムージーや⾖乳、酵素ドリンクで補う
- ⾖乳は無調整⾖乳が望ましいです(飲みにくいと感じる⽅は調整⾖乳でも構いません)
「ファスティング」中、お腹が空いてきたら
- ドリンクを濃くして飲む
- 温かいドリンクを飲む
- 具なし味噌汁(薄め)を飲む
- 温めた⾖乳を飲む
空腹を感じ始めたら、体内毒素が消耗している証拠です。
空腹の状態を楽しめるといいのですが、時間が進むにつれて、お腹は確実に急激に減ってきます。
そんな激しい空腹感に襲われたときは、ドリンクを濃くして飲んだり、温めて飲むと効果的です。
また、どうしても耐えれない時は、具なし味噌汁(薄め)を飲むと空腹感が和らぎます。
また、眠れない時は、温めた⾖乳を飲むと気分が落ち着きます。
「ファスティング」中は体を冷やさない
消化器系がお休みしている間は、体内燃焼が低下している為、体が冷え安い状態となっています。
そこで、体を冷やさないことが必要です。
ゆったりと暖かいお⾵呂に⼊るのもおススメですね。
気晴らしにテレビや映画を観るのもいいのですが、映像の中には⾷べ物の誘惑がたくさん含まれています。
「ファスティング」期間中は、⾳楽を聴いたり、読書などでゆったりした気分で過ごすことをおススメします。
ステップ3.復⾷期
「ファスティング期」が終了すれば、⾷事の再開となりますが、⼀気に普通の⾷事を⾏うことは厳禁です。
何故なら、ずっと⼝から⾷べ物を摂取していない脳は、飢餓状態となっているから…。
飢餓状態の体と脳は、⾷べ物を欲している状態なので、摂取された⾷べ物の栄養素を最⼤限に吸収しようと⾝構えています。
また、突然摂取された⾷べ物により、消化器系が対応できず「消化不良症候群」を併発したり、リバウンドしやすいカラダとなってしまうかもしれません。
復⾷期は、⽔分のみで過ごした状態から、やっと⾷べ物を⼝にできることに喜びを⾒出しましょう。
お腹が空いて⼀気に過⾷してしまいがちですが、ここはぐっと堪えて、⾷事の量を抑えます。
「ファスティング」を⾏なった後は、味覚が研ぎ澄まされている状態となる為、普段の味付けを濃ゆいと感じるかもしれませんね。
また、⾷べる量にも変化が現れてきます。
「ファスティング」では、この復⾷期こそが重要と⾔えるので、この復⾷期をどう過ごすかで⼤きく成果が分かれるのです。
復⾷期に好ましい⾷べ物
⾷事は胃に優しいものから少しずつ⼝に運ぶことが⼤切となります。
和⾷中⼼の優しい味付けのものや、副菜や汁物など消化器系が急激に稼働しない⾷べ物を選びましょう。
準備期と同じように、腹 8 分⽬〜腹 7 分⽬を⼼がけます。
ここで⾷べすぎてリバウンドしてしまっては、元も⼦もありません。
朝昼晩と 3 回⾷事を摂っても構いませんが、カロリーの少ないものや、咀嚼が緩やかとなるものが好ましいですね。
フルーツ、おかゆ、お蕎⻨、お味噌汁、⾖腐、春⾬スープ、サラダ など。
天然のお出汁で作ったお味噌汁など、味付けにも気を配りたいところです。
復⾷期は、もっと⾷べたくなる気持ちとの戦いなので、過⾷しないように注意しましょう。
⾁類や⿂類は復⾷期が終了した後でしたら⾷べて構いません。
「ファスティング」を頑張った⾃分⾃⾝への、ご褒美飯ですね。
「ファスティング」って何⽇間⾏うのがいいの?
「ファスティング」を⾏う期間は、体調と相談しながら無理のない範囲で⾏うのがベストです。
初⼼者の⽅がいきなり⻑期で⾏うのは好ましくありません。
実施する⽇数は、準備期、ファスティング期、復⾷期とも同じ⽇数を要します。
★「ファスティング」を⾏う期間
ファスティングが 1 ⽇間なら、準備期も復⾷期も 1 ⽇間ずつ 合計 3 ⽇間が必要。
ファスティングが 2 ⽇間なら、準備期も復⾷期も 2 ⽇間ずつ 合計 6 ⽇間が必要となります。
週末などのお休みの期間(⾦⼟⽇)で取り組める 1 ⽇ファスティングがオススメです。
少し慣れてきて 6 ⽇の期間が取れるのであれば、2 ⽇ファスティングを取り⼊れるのもいいでしょう。
空腹に耐えれるか不安という⽅は、半⽇だけファスティングを経験してみるのもいいかもしれませんね。
★半⽇ファスティングの場合
準備期・1 ⽇ファスティングと同様に過ごします。
ファスティング期・朝⾷を⽔分のみとします。
昼、夜は⾷事をして構いませんが、胃に優しいものを摂取し、⾷事の量は、腹 8 分⽬〜腹 7 分⽬が基本です。
復⾷期・1 ⽇ファスティングと同様に過ごします。
「ファスティング」は、体のデトックス効果が期待できることから⽉ 1 回〜⽉ 2 回程度⾏うのが理想的ですね。
女性は注意が必要!
⼥性の⽅は、カラダへの負担を考えると、⽣理前や⽣理中は避けた⽅がいいでしょう。
ファスティング中はミネラルが不⾜しがちな為、貧⾎を引き起こす恐れがあります。
「ファスティングダイエット」を⾏うなら、⽣理後 2 週間程度が望ましいようです。
ファスティングダイエット⽅法って効果ある?やり⽅やメリットを紹介! まとめ
「ファスティング」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「ファスティング」=「断⾷」って聞くと、「全く⾷べない」というイメージが先⾏してしまい、誤った情報での「ファスティング」は、体も⼼も壊してしまいます。
しっかりとした知識を持って「ファスティング」に挑むことは、わたし達の消化器系に良い効果をもたらしてくれることがご理解頂けたと思います。
⾷事に対する意識が変われば、摂取する⾷事の量や内容にも変化が出てきます。
相乗効果として、ダイエット効果はもちろんのこと、健康⾯、美容⾯、そして精神⾯にも影響を与えてくれる「ファスティング」味覚も研ぎ澄まされ、薄味効果や少⾷効果も期待できます。
きっとリバウンドしにくいカラダに変わっているはずですよ。
復⾷期が終われば、普通の⾷事に戻すこととなりますが、「ファスティング」で消化器系が健やかとなっている状態をキープしたいところですね。
「ファスティング」を乗り切ったあなたは、達成感で溢れていることでしょう。
現代社会では、仕事や⼈間関係のストレス、飲み会など、消化器系は常にフル稼働です。
少し消化器系が疲れているなー。と感じたら「ファスティング」を実⾏してみてください。
きっと、より良い結果が期待できると思いますよ。
もしかしたら、必要以上に⾷べ物を⼝に運んでいるのかもしれません。